東方文化学院京都研究所調査映画フィルム : 響堂山と龍門, 1936. 16mm Documentary Film of Field Research at Xiangtangshan and Longmen, 1936.
範囲と内容
映画フィルムによる調査記録.
昭和4年(1929)設立の東方文化学院京都研究所(現在の京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター)は, 昭和11年(1936)3月〜5月に水野清一・長廣敏雄・羽館易の3名を中国北部に派遣しており, その際に撮影された16mmフィルム(モノクロ・サイレント)である. 元々は40分を超える映画作品であり, 塘沽, 天津, 北京(当時は北平), 南響堂山, 磁県彭城鎮, 北響堂山, 洛陽の龍門石窟が撮影されていたらしいが, 現存するのは, 南響堂山のシーンの途中から龍門石窟に到着するまでの16分のみである. A documentary film about a survey trip at historic sites in Northern China by Toho Bunka Gakuin Kyoto Kenkyujo (Academy of Oriental Culture, Kyoto Institute), in March-May 1936.
南響堂山を登るシーンから唐突に始まり, 龍門石窟のシーンの途中で唐突に終わる. 撮影場所は, 南響堂山・磁県彭城鎮・北響堂山, および洛陽の龍門石窟.
北響堂山に4月16日,龍門に4月24日という日付は,『北支史蹟調査旅行日記』の記述と一致することから,このフィルムは1936年4月9〜29日に撮影されたものだと考えられる.また,このフィルムは,1936年6月6日の東方文化学院京都研究所談話会において上映されたという記録が残っている.この記録からフィルムのタイトルは「響堂山と龍門」であり,撮影者は長廣敏雄であることがわかる.ただし,フィルム中に長廣が写っているシーンが認められることから,同行した水野清一・羽館易か,あるいは他の誰かが撮影した部分もあるということになる. ちなみに,水野が長廣に宛てた1938年4月5日付の手紙の中に,1936年の16mmフィルムに言及した部分がある.この手紙によれば,1936 年撮影の16mmフィルムには,塘沽が写っているはずである.しかし,我々が発見したフィルムには,塘沽の映像は含まれていない.この事実と『北支史蹟調査旅行日記』の記述とを考え合わせると,「響堂山と龍門」は元々3 巻組 (あるいはそれ以上) のフィルムであり,その前巻部分に塘沽の映像を含んでいたのだという結論になる.また,今回発見された 16 分のフィルムは,タイトルもエンドタイトルもないことから「響堂山と龍門」の中巻部分だと考えられる.
日付
- 作成: 昭和11年(1936)4月9日ー29日撮影.
作成者
- 東方文化学院京都研究所 (Creator, 団体)
- 長広, 敏雄, 1905-1990 (Camera operator, 個人)
- 水野, 清一, 1905-1971 (Camera operator, 個人)
- 羽舘, 易, 1898-1986 (Camera operator, 個人)
- 京都大学人文科学研究所 Institute for Research in Humanities, Kyoto University (Current owner, 団体)
資料の言語
日本語 Japanese
利用条件
本コレクションは, 学術利用・教育研究利用の目的で利用できます. 無断使用・無断複製・無断改変等を禁止します. This collection is open for research. Using the materials for business/commercial purposes is prohibited. Unauthorized copying and re-distributing in altered electronic forms are also prohibited.
使用条件
原本は利用できません(デジタル化による). 資料(映像)を出版物・展示等のため複製使用したい場合, 京都大学人文科学研究所の了解が必要です. 京都大学研究資源アーカイブの問い合わせ窓口(京都大学総合博物館内)へご連絡ください. Original materials are closed. If you need to reproduce the movie data for publications or exhibitions, please contact the Research Resource Archive, Kyoto University.
分量(全体)
1 巻[数量]
要約
昭和4年(1929)設立の東方文化学院京都研究所(現在の京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター)は, 昭和11年(1936)3月〜5月に水野清一・長廣敏雄・羽館易の3名を中国北部に派遣しており, その際に撮影された16mmフィルム(モノクロ・サイレント)である. 元々は40分を超える映画作品であり, 塘沽, 天津, 北京(当時は北平), 南響堂山, 磁県彭城鎮, 北響堂山, 洛陽の龍門石窟が撮影されていたらしいが, 現存するのは, 南響堂山のシーンの途中から龍門石窟に到着するまでの16分のみである. A documentary film about a survey trip at historic sites in Northern China by Toho Bunka Gakuin Kyoto Kenkyujo (Kyoto Institute, Academy of Oriental Culture), in March-May 1936.
物理的特性と技術的要件
中巻部分のみ.
Only the volume two exists.
保管履歴
2008年春, 引越作業中の京都大学人文科学研究所で, 7・1/4inch径ブリキ缶に入った16mmフィルム4巻が発見された. そのうちの1巻で, もともと「雲岡石窟(二)」と記された缶に入っていた. 人文科学研究所の前身の1つ, 東方文化学院京都研究所以来, 保管されてきたものとおもわれる.
複製の存在と所在
デジタル化された映像を, このデジタルアーカイブシステムを通して閲覧することができる.
The film can be viewed only by this digital archive system as a digitized movie.
参考文献
安岡孝一.「人文研所蔵16mmフィルムとそのデジタル化」.京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター(編).『東洋学へのコンピュータ利用 第21回研究セミナー』予稿集.京都:京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター,2010年3月19日.
北支史蹟調査旅行日記.東方文化学院京都研究所(編).『東方学報 (京都)第7冊』.京都:東方文化学院京都研究所,1936年12月.
長廣敏雄.『雲岡日記 : 大戦中の仏教石窟調査』(NHKブックス544).東京:NHK出版,1988年2月.
出所・作成(表示) | Provenance (exp.)
撮影者: 長廣敏雄(ながひろ・としお[Toshio Nagahiro]). 撮影者: 水野清一(みずの・せいいち[Seiich Mizuno],1905-1971)ヵ. 撮影者: 羽館易(はたち・おさむ[Osamu Hatachi],1898-1986)ヵ. 京都大学人文科学研究所.
«ARK(former)»
https://peek.rra.museum.kyoto-u.ac.jp/ark:/62587/ar33484.33484
その他の記述データ
2009年10月28日~11月1日に京都大学総合博物館で開催された「映像と写真で見る東洋学」(同博物館企画展「京都大学総合博物館学術映像博 2009」の特集展示)において一般公開.ただし,この時点ではタイトルが判明していなかったため,仮タイトルを「北支史蹟調査旅行」として公開した.
参考資料
北支史蹟調査旅行日記. 『東方學報 (京都)第7冊』. 東方文化学院京都研究所(編). 京都, 東方文化学院京都研究所, 1936年12月, pp.386-394.
安岡孝一. 「人文研所蔵16mmフィルムとそのデジタル化」. 『東洋学へのコンピュータ利用 第21回研究セミナー』予稿集. 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター(編). 京都, 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター, 2010年3月19日.
凡例等
映画フィルム1本の資料をコレクションとしたため, 挿入字幕の単位で区切った各場面(シーン)の記述データを作成した.
各シーンの記述データの標題は, フィルム開始からの時間(分秒)を冒頭に記した. なお, もともと複数巻の部分であり, 本資料の前巻にあたる部分の時間が不明であるため, 時間の記載の前に「+」を付した.
映画内容の視聴の便宜のため, 挿入字幕の単位で区切った各シーンの映像コンテンツを一つの記述データと対応させた.
挿入字幕の語句の区切り(改行)を含む表示は, 範囲と内容へ表示した.
- タイトル
- 〈東方文化学院京都研究所調査映画フィルム: 響堂山と龍門, 1936〉概要. Gude to Academy of Oriental Culture 16mm Documentary film of Field Research at Xiangtangshan and Longmen, 1936.
- 状態
- completed
- 検索手段著者
- 記述担当者:安岡孝一. 入力者:池田素子,五島敏芳.
- 日付
- 2011-03-15
- 記述規則
- dacs
- 記述の言語
- jpn
- スポンサー
- 京都大学研究資源アーカイブ.
- 版表示
- 2009年3月, 平成20年度に, コレクションとして登録. (五島). 2010年3月, 平成21年度に, 映画の挿入字幕の単位で記述データを作成. (池田). 2011年3月, 平成22年度に, コレクション記述を整備. (安岡, 永益) 記述データの構成を調整. (五島).
- EAD ID
- ark62587ar33484
リポジトリの詳細
つぎのリポジトリの一部: Kyoto University Research Resource Archive リポジトリ
(運営責任部局) 京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum
左京区 吉田本町 Sakyo-ku Yoshida honmachi,
京都市 Kyoto city, 京都府 Kyoto prefecture, 606-8501 Japan